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title: "徳島ラジオ商殺し事件、と大崎事件の検察の特別抗告を批判する鹿児島県弁護士会の会長声明、鴨志田裕美弁護士のツイートからの発見"
date: 2018-03-27 20:40:19 +0900
categories: 弁護士/弁護士会の会長声明
tags: 鴨志田裕美弁護士 鹿児島県弁護士会 大崎事件 特別抗告 再審請求
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鴨志田裕美弁護士のタイムラインで鴨志田裕美弁護士のツイートを見た直後に、まとめ記事を作成しました。Aコープ能都店に買い物に出かける前です。
[link:] 2018年03月27日18時29分の登録: \かもん弓(鴨志田 祐美) @kamo629782\徳島ラジオ商殺し事件。 この事件で再審無罪判決が出たのは,再審請求人の冨士茂子さんが亡くなった後でした。 大崎事件の原 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/kamo629782_27.html>
* ツイート:kamo629782(かもん弓(鴨志田 祐美)):2018/03/24 15:16: https://twitter.com/kamo629782/status/977428921468596224 :
> 徳島ラジオ商殺し事件。
>この事件で再審無罪判決が出たのは,再審請求人の冨士茂子さんが亡くなった後でした。
>大崎事件の原口アヤ子さんを「第2の冨士茂子さん」にすることは,断じて許されない!
>
>殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気… https://t.co/j1n3SuvYOU
>この事件で再審無罪判決が出たのは,再審請求人の冨士茂子さんが亡くなった後でした。
>大崎事件の原口アヤ子さんを「第2の冨士茂子さん」にすることは,断じて許されない!
>
>殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気… https://t.co/j1n3SuvYOU
この徳島ラジオ商殺し事件というのは、金沢刑務所の拘置所にいる時、被告発人大網健二に差し入れてもらった3冊の別冊ジュリストで見た事件名として記憶にあるものですが、テレビはおろかネットでもこれまでほとんど情報を見かけたことのない冤罪と言われる事件の一つでした。
[link:] 奉納\さらば弁護士鉄道・泥棒神社の物語(@hirono_hideki)/「ラジオ商」の検索結果 - Twilog <http://twilog.org/hirono_hideki/search?word=%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E5%95%86&ao=a>
Twilogで確認したところ、ラジオ商、の検索結果は先程の鴨志田裕美弁護士のツイートのリツイート1件のみでした。やはりほとんど関心がなかった再審請求事件だったようですが、再審請求人が死亡した後に、再審請求無罪判決が出ていたとは驚きでした。
徳島ラジオ商殺し事件は、何年か前ネットでも情報を見かけたいたと思うのですが、仔細は記憶になく、ただ、かなり古い事件という印象があります。昭和40年代の事件というイメージがありますが、まだ確認していないので確かなことはわかりません。
鴨志田裕美弁護士のツイートにあるリンクの記事は、初めて見た時気が付かなかったもので、先程リンクを開いたところですが、これから内容を読むところです。まだ、一行も読んでいないですが、見覚えのあるデザインのニュースサイトで、紅白の横断幕に見えるデザインのサイトです。
1980年代は、日本の裁判所が厳しい批判にさらされた時代であった。
「再審無罪ラッシュ」と言われるほど、死刑確定囚や重罪で獄に繋がれていた人達への無罪判決が相次いだからだ。裏を返せば、それまで無辜の民を罰し続けていたことになる。
いったい、職業裁判官は何をしているのか。こういう批判が、澎湃と沸き起こったのである。
この時期、「冤罪無罪」となった死刑囚は、「免田事件」の免田栄ほか、「財田川事件」の谷口繁義、「松山事件」の斎藤幸夫、そして「島田事件」の赤堀政夫の4人にのぼる。
彼らは、死の淵から生還するまで27~33年にわたり、死刑執行の恐怖におびえる獄中生活を強いられていた。
そして「夫殺し」の濡れ衣を着せられた「徳島ラジオ商事件」の冨士茂子もまた、1985年7月、逮捕から31年目にしてようやく再審裁判で無罪判決を得た。
冨士茂子は「第五次再審請求」を申し立てたのち、腎臓がんの悪化から心神喪失状態に陥ったため、親族が引き継いだ「第六次再審請求」を提出した1週間後に死去している。
その再審開始決定を受けての再審裁判で無罪判決を言い渡されたのは茂子の死亡から6年後。ようやく雪がれた「冤罪」だった。
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666>
少し長めに引用を行いましたが、昭和60年7月逮捕から31年目での6次目の再審請求、本人の死亡から6年後の再審請求無罪判決が出たということが理解できました。昭和の時代にも6次という再審請求があったというのも、これまでの再審請求に認識を変えるような意外な発見でした。
時刻は21時17分ですが、NHKの21時のニュース番組で、落合洋司弁護士(東京弁護士会)が顔出しで出てきました。本日あった佐川氏の証人喚問に対するコメントでした。同じNHKで19時のニュース番組では何度か出演を見た記憶があるのですが、19時の番組で見たのは初めてかもしれません。
落合洋司弁護士(東京弁護士会)といえば、徳島地検にいた当時の思い出話をブログで見ることが多く、それも大阪地検を中心とする検察の勢力と言うか人事関係での問題という話でした。
森友学園問題が再び注目されるようになったのは、今月の9日に、自殺者が出たという報道と、その数時間後の佐川氏の国税庁長官の辞職表明がありましたが、自殺者が自殺したとされる7日の夜の19時のNHKニュースでも、2,3時間後の録画再生で、落合洋司弁護士の出演を見ていました。
自殺者が出たことで大きな注目を集めるようになり、それが本日の佐川氏の国会証人喚問にもなったわけですが、その大きな報道がきっかけで、私は、森友学園問題と同じく、似たところが多いと思って調べた厚生省の村木さんの無罪となった事件も同じ大阪の事件であったと初めて気がついたのです。
さらに同時期に、陸山会事件の主任検事であった前田恒彦氏がフロッピーディスク改竄事件で逮捕され、上司の大阪地検特捜部長も逮捕された背景の繋がりを、初めて具体的に理解するに至りました。特捜部長が逮捕され有罪判決を受けたことも、特捜部長として初めて理解しました。
森友学園問題の責任追及の顔ぶれも、陸山会事件での検察批判の顔ぶれと見事に重なっています。彼らは、徳島ラジオ商殺し事件や大崎事件には、ほとんど無関心ではないのかとも思います。政争の具として刑事裁判や憲法を利用しているとしか思えないのです。共謀罪の反対も同じ顔ぶれです。
元最高裁判事の谷口正孝は、『裁判について考える』のなかで、「冤罪」は、捜査機関の強引な見込み捜査と、その見立てに沿った自白の強要など、「捜査構造の歪みにその原因を求めるのが一般」であると述べている。
だが、こと「徳島ラジオ商事件」に限っては、事情が違っていた。
冨士茂子の「第六次再審請求審」で主任裁判官を務め、「再審開始決定書」を書いた秋山賢三(76歳)は、自宅居間のテーブルで当時の裁判資料を紐解きながら、おもむろに口を切った。
「わたしも、もう、そんなに余命があるわけじゃありませんので、洗いざらい話してみようと思っているんです。これはね、あなたにはじめて言うことだけど、この事件は、裁判官の常識では考えられない不可思議な審理が数多くなされていたんです」
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666>
上記に別の部分を引用したところですが、ページをスクロールダウンさせたところで、5ページあると気が付きました。なぜ今頃に古い事件がクローズアップされたのかと思ったのですが、上記の引用にある谷口正孝元最高裁判事の「裁判について考える」という書籍がきっかけのようです。
[link:] 2018年03月27日21時40分の登録: REGEXP:”ラジオ商”/データベース登録済みツイート:2018年03月27日21時40分の記録:ユーザ・投稿:6/7件 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/regexp20180327214067.html
>
[link:] 2018年03月27日21時41分の登録: REGEXP:”ラジオ商”/データベース登録済みツイート:2018年03月27日21時41分の記録:ユーザ・投稿:6/7件 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/regexp20180327214167.html
>
* ツイート:amneris84(Shoko Egawa):2011/07/31 10:10: https://twitter.com/amneris84/status/97474275941945344 :
> ふむ RT @yjochi: 東電OL殺人事件のOLって、今では死語になっているんじゃないか。
>徳島ラジオ商殺し、みたいな、歴史を感じさせるネーミングになっているといえるかも。
>徳島ラジオ商殺し、みたいな、歴史を感じさせるネーミングになっているといえるかも。
まとめ記事で発見しましたが、落合洋司弁護士(東京弁護士会)のツイートをジャーナリスト江川紹子さんが、非公式RTした内容となっています。元となる落合洋司弁護士(東京弁護士会)のツイートも見た覚えのないものでした。
* ツイート:todateyoshiyuki(弁護士 戸舘圭之):2018/03/24 15:16: https://twitter.com/todateyoshiyuki/status/977428869836718080 :
> 秋山賢三元裁判官による徳島ラジオ商事件の告白。殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白 https://t.co/j8eoUtUmhG #現代ビジネス
https://twitter.com/todateyoshiyuki/status/977428869836718080
<2018年03月27日(火) 21時51分39秒にTwitterAPIで取得したtodateyoshiyuki(弁護士 戸舘圭之)のプロフィール情報>
弁護士 戸舘圭之(第二東京弁護士会)袴田事件弁護団、ブラック企業被害対策弁護団副代表、青法協弁学合同部会副議長、首都圏青年ユニオン顧問弁護団、ホームレス総合相談ネットワーク、静岡大学人文学部法学科卒(渕野貴生ゼミ)【相談予約】 info@todatelaw.jp 03-3288-0112
袴田事件弁護団とプロフィールにある弁護士アカウントのツイートも発見となりました。細かいことまで調べていませんが、プロフィールの写真を見たところ、若く見える弁護士です。ずいぶん昔の写真を使っていたことがその後の変更でわかった弁護士もいましたが、考え方も若そうです。
戸舘圭之のアカウントには、けっこうきつめの返信を送ったこともありましたが、その後、ブロックはされていないようです。返信を求めるないようで投稿したように思いますが、返信も反応らしいツイートも確認はしていません。
鴨志田裕美弁護士のTwitterアカウントは、ごく最近見つけたアカントで、最初は実名の部分がプロフィールの名前にはありませんでした。プロフィールの写真は変わっていないように思いますが、表情やシュチュエーションが異なるものの、ニュース記事で見た顔写真と同じ人だと思いました。
あらためて鴨志田裕美弁護士のTwitterアカウントを見ると、2016年5月に登録、となっていました。それでも2018年3月27日22時06分現在でツイート数は106件となっています。そういえば、大崎事件でTwitter検索をしているときに見つけたアカウントでした。
大崎事件に関するツイートの内容を見て、鴨志田裕美弁護士本人に間違いないだろうと判断しましたが、それから一週間から10日後に、プロフィールの名前に実名の情報が付加されていました。
先程のネット記事も5ページ中まだ1ページ目しか読んでいないのですが、先月つまり2月の中頃だったように思いますが、年度末の3月に再審請求について裁判所が大きな判断を出すという情報を見ていました。それが、大崎事件と恵庭事件でしたが、残る袴田事件の情報はまだ目にしていません。
恵庭事件も個人的に注目の再審請求事件でした。事件の背景事情に私の告発事件と似たものがあるとも知ったからです。鹿児島の大崎事件で中心的な活動をしているのも鴨志田裕美弁護士と知っていましたが、北海道の恵庭事件の再審請求でも、活躍したのも女性弁護士でした。
恵庭事件は、あっさりと再審請求が棄却されましたが、弁護士の反応というのもごく僅かにしか見ていません。同じ北海道の弁護士ということもあり、中村元弥弁護士は関連したツイートを行っていました。あとはほぼ無関心に近いという印象が残っていますが、記録のためのまとめ記事を作成しています。
[link:] 2018年03月21日14時29分の登録: REGEXP:”恵庭.*事件”/データベース登録済みツイート:2018年03月21日14時26分の記録:ユーザ・投稿:58/260件 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/regexp20180321142658260.html>
テキストデータからデータベースへの取得更新作業を忘れていました。その後のまとめ記事が、次になります。今年に入ってからのも、3月以降のものと分けています。
[link:] 2018年03月27日22時23分の登録: REGEXP:”恵庭.*事件”/データベース登録済みツイートの検索:2018-01-14〜2018-03-21/2018年03月27日22時22分の記録:ユーザ・投稿:25/53件 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/regexp2018-01-142018-03.html
>
[link:] 2018年03月27日22時27分の登録: REGEXP:”恵庭.*事件”/データベース登録済みツイートの検索:2018-01-14〜2018-03-26/2018年03月27日22時25分の記録:ユーザ・投稿:27/65件 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/regexp2018-01-142018-03_27.html
>
[link:] 2018年03月27日22時28分の登録: REGEXP:”恵庭.*事件”/データベース登録済みツイートの検索:2018-03-08〜2018-03-26/2018年03月27日22時27分の記録:ユーザ・投稿:23/59件 <http://hirono2014sk.blogspot.com/2018/03/regexp2018-03-082018-03.html
>
3つ目のまとめ記事をブラウザで開いたところ、次のこたんせのツイートが目に付きました。これで3月中の3件の再審請求の裁判所の判断のことを知ったとも思うのですが、具体的な日付がないのは袴田事件だけでした。このツイートは見ていなかったかもしれません。
* ツイート:kotadon(こたんせ(疲労困憊)):2018/03/08 20:25: https://twitter.com/kotadon/status/971708575201378304 :
> 大崎事件の即時抗告審の決定が3月12日
>恵庭OL事件の再審請求審の決定が3月20日
>袴田事件の即時抗告審が3月中
>ということなので,今月は大変なことになるかもしれない
>なお,いずれについても,日弁連再審支援事件です
>恵庭OL事件の再審請求審の決定が3月20日
>袴田事件の即時抗告審が3月中
>ということなので,今月は大変なことになるかもしれない
>なお,いずれについても,日弁連再審支援事件です
その「不可思議な審理」への考察を重ねながら、秋山は、裁判長の安藝保壽と任官2年目の細井正弘裁判官との裁判体で再審請求審の審理にあたった。
裁判長の安藝は、もともと徳島県の出身。3人の姉に囲まれて育った末っ子で、芯は強かったが出世欲の乏しい人だった。
冨士茂子の裁判がはじまってすぐの頃に徳島地裁に赴任。公判過程を裁判官として注視しており、この事件は「冤罪」との疑問を抱いていたという。
秋山は、約3ヵ月かけて訴訟資料を読み込んだのち、1978年7月のある日の夕刻、裁判所近くのデパート屋上のビヤホールで、安藝裁判長らとの最初の意見交換をおこなった。
当時を回想して秋山は、「あの日は、本当に楽しかった」と語った。
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(2/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=2>
上記の引用部分を読んで思い出したのは、2010年8月の犀川祭りの夜のことです。祭りと言っても私の知るところ、花火大会があって犀川沿いの河原に夜店が出る程度でした。初めて見て知ったのは昭和56年のこと、それ以降は金沢市内に住んでいても見たことはありませんでした。
被告訴人としていたKYNの主宰で元請けのアムズという会社の二人を招き、香林坊の商業ビルの屋上で生まれて初めてのビヤガーデンを経験したのです。花火の音は聞こえていましたが、ほとんど見えていなかったように憶えています。当日に、サティに行ったことなど、出来れば書いておきたい事実です。
犯行を裏付ける決定的証拠がなかったうえ、ひとりはヒロポン中毒で証言能力がなく、もうひとりは頑強に否認を貫いたからだった。
地元紙が「迷宮入り」を報じるなか、「強気の田辺」と異名をとった徳島地検の田辺光夫検事正が、警察に替わって捜査を指揮することになった。
地検のトップである田辺は、「無能な警察に替わって犯人を挙げてみせる」と大見得を切っていたという。
司法修習を終えたばかりの村上善美検事を中心に、数名の検事と検察事務官で特別捜査班を編成。驚くほど「突飛な発想」で、茂子を犯人と想定した「内部犯行説」による捜査を開始している。
地検の見立ては、10年以上生活を共にし、実子までもうけているのに籍を入れてもらえない茂子の不安と不満が、犯行の動機で、凶器の刺身包丁は、茂子が、住み込み店員に命じて橋の上から川に捨てさせたうえ、外部犯行を装うため、電灯線と電話線をも切断させた。
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(3/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=3>
上記の引用部分は、検事正の功名心や独断専行を強く印象づけるものです。落合洋司弁護士(東京弁護士会)も検察庁を退職していなければ今頃はどこかの地検で検事正をやっているはずと、ブログかTwitterで発言していたことを思い出しました。
徳島と言えば、徳島県警の女性警察官のわいせつ画像が流出したことを思い出しました。平成18年頃だったように思いますが、同じ頃、徳島県警の警察署長が職務上の悩みで自殺したというニュースのこともかすかに思い出しました。ちょっと調べておこうと思います。
[link:] 三洋電機の社員のPCからデータが流出し、彼女の写真も公開されてしまっ... - Yahoo!知恵袋 <https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q109640065>
上記の投稿は、平成18年10月となっていました。三洋電機という社名もすっかり忘れていましたが、そう言えばと思い出しました。
[link:] 【社会】 警察署長が首をつって死亡、自殺の可能性・・・徳島県、徳島北署 <https://tsushima.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1253775511/>
上記のページは、平成21年9月24日が最初の投稿となっていました。徳島県警の署長の自殺も同年3月15日以前の羽咋市のアパートの生活の時期に見たニュースだと思っていました、これも意外の感があります。大阪府警でも未処理の事件が蓄積した警察官の自殺のニュースが、とりわけ印象的です。
ずっと前から、行政は人が死ななければ動かない、という都市伝説のような話がありましたが、大阪府警の自殺者のニュースは小さいニュースをネットでたまたま見かけたもので、この度の森友文書の改竄問題でも、比較の上で考えさせられるところの大きかったものです。
落合洋司弁護士(東京弁護士会)が、取り調べの脅迫的な言動を録音された大阪府警の若い警察官をこれでもかというぐらいに批判していましたが、それも強い違和感と疑問のあるもので、弁護士に対する不信感、社会的危険性と有害性を強く意識するきっかけの一つとなったものです。
落合洋司弁護士(東京弁護士会)やジャーナリスト江川紹子さんのツイートを、「大阪府警」をキーワードに検索すれば、いろいろとたくさん出てくるはずです。これまでにもまとめ記事は作成していると思いますが、ここでのご紹介は、あえてしたくはない深刻な社会問題だと思っています。
そして、現場に残されていた匕首は、事件前に茂子の指示で住み込み店員がヤクザの組事務所から借りてきたというものだった。
確たる根拠があってのことではなく、これらの憶測を住み込み店員の供述で裏付けられれば、事件を解決できるという、信じがたい捜査方針だった。
実際、特別捜査班は、住み込み店員のひとり(当時17歳)を45日間勾留し、もうひとり(当時16歳)は27日間勾留。先の荒唐無稽なストーリー通りの供述をさせている。
検察官から、少年店員の供述を聞かされ、「お前が殺さんと誰が殺すか」と責められた時の心境を茂子は、獄中手記に残している。
「『包丁を捨ててくれ』とか『電線を切ってくれ』とか、そんなことを頼んでわからずにすむと想うほどの私は馬鹿かしら」
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(3/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=3>
上記の引用部分ですが、これも新鮮は発見に思いました。検察に不利な証言者を逮捕したとか勾留したという話で思い出すのは著名な甲山事件ですが、荒唐無稽なストーリーを供述させるため17歳の少年を45日、16歳の少年を27日間勾留したというのは、甲山事件以上の驚きがあります。
とにもかくのも、警察不信を近年強く印象づけたのは、鹿児島県の志布志事件です。このポイントはぜひとも押さえておきたいものがありますし、北海道警察の不祥事問題と冤罪事件におけるジャーナリストの不正追求にも、どこかつながる共通性を感じています。
過酷な取り調べを受けながらも、「私こそ真の被害者」と否認を貫いていた茂子に検事はこう言った。
「お前は裁判のやり方を全然知らないなあ――。教えてやろうか」「殺しましたと云えば……情状を酌量して執行猶予をやるわ。裁判と云うものはなあ、検事がこうだと定めたら、裁判長は大方云いなりになるものだ。
お前がいくら声を大に叫んでみても、検事が『夫殺し』だと決めたら、お前の友達も近所の人達も、ああやっぱり茂子が殺したのかと納得し、得心するのが人情だ」
地検としては、警察に啖呵を切っていた以上、どうしても茂子を犯人に仕立て上げ、早期に事件を解決する必要があった。外堀を埋めるための、巧妙に計算された演出まで行っていたのである。
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(3/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=3>
上記の引用部分も、これまでに見たことのない視野の広がりを感じた未開地の大発見を感じさせるものですが、検事の独断専行というか暴走をここまで際立たせたものは、他のないという意味で、陸山会事件における検察批判との対比、その格差の大きさに、戸惑うところです。
志布志事件の弁護団の弁護団長という弁護士の名前を知ったのも、今年に入ってからだったと思います。積極的に踏み込んでネットで調べた事件でも、ずいぶん後になってからたまたま発見する新情報というのはあるものだと、今年に入ってからそれを強く感じるようになりました。
志布志事件の弁護団長の名前も、Twilogで検索すれば見つけることが出来ると思いますが、弁護士の名前は一文字も思い出せません。鴨志田裕美弁護士の名前は、カモネギの鴨や志布志事件の志の文字が含まれていたことで、比較的印象的に記憶に残るものでした。
裁判がはじまるや、「冤罪」を作り出す捜査に自らが手を染めてしまったことに気づいた裁判官もいたはずだ。だが、後戻りはできない。無理やりにでも有罪判決を書かなければならない、との心境に陥ったのではないだろうか。
そんな裁判官の存在を視野に入れてか、「再審決定書」は、地裁と高裁の判決を痛烈に批判している。
「茂子有罪の心証はゆるがないとした……第一、二審の事実認定と証拠説示は、厳密に証拠に基き、それらを論理法則、経験法則に従って正しく評価するべき本来の事実認定の方法論とは相容れないものである」
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(4/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=4>
読んでいるだけ眠くなるものですが、記録のため引用をしておきました。上記の引用部分には、「裁判がはじまるや、「冤罪」を作り出す捜査に自らが手を染めてしまったことに気づいた裁判官もいたはずだ。だが、後戻りはできない」という弁護士脳にありがちな、解釈、理由付けがあります。
「裁判の理由は真実に沿わなければならない」とした法格言が、ようやく実践されたことになる。
「こんなひどいことをやってはいけない」
こう語気を強めて、秋山は語った。
「冨士茂子さんだけでなく、偽証を強いられたふたりの少年店員も、検察官によって不幸な役目を背負わされ、干天の熱砂の中をその重みに耐えながらひたすら歩くしかない可哀想なラクダのような人生を過ごすことになった。
その罪深い捜査と、真実探求の情熱を欠き公正な判断をしなかった裁判の実態を、後世に残すため、私はこの決定書の中に一審、二審判決の不合理な判断や不適正な証拠評価をぜんぶ引用したんです」
再審決定から11年後、秋山は依願退官し弁護士への転身をはかっている。
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(5/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=5>
再審決定から11年後、秋山は依願退官し弁護士への転身をはかっている。
また、裁判長の安藝は、定年の1年前、福岡高裁宮崎支部長を最後に依願退職した。再審決定を下したことで、その能力に見合った処遇を受けられなかったと言われている。
しかしこの決定書は、「死刑冤罪無罪判決」とともに最高裁に与えた影響は少なくなかった。裁判員制度導入の引き金のひとつになっているからだ。
(文中敬称略・以下次号)
岩瀬達哉(いわせ・たつや)
55年、和歌山県生まれ。'04年『年金大崩壊』『年金の悲劇』で講談社ノンフィクション賞を受賞した。その他著書多数
[source:] /引用元:/ 殺人事件の有罪判決をひっくり返した、勇気ある裁判官の告白( 岩瀬 達哉) | 現代ビジネス | 講談社(5/5) <http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54666?page=5>
上記に5ページ目の2箇所を引用しました。「「週刊現代」2018年3月10日号より」と記事は締めくくられていました。今日は3月27日なので、かなり最近の記事です。配信時刻も確認しておきたいです。3月24日となっていましたが、時刻はありませんでした。
誤判や冤罪について、弁護士に疑問の目を向けない姿勢は、ほとんど変わりがない状況であることが再確認できた記事ということで、この件は締めくくりたいと思います。
一度Bloggerに投稿したのですが、肝心な部分を忘れていました。鹿児島県弁護士会の会長声明です。次に全文の引用を記録し、あえてここでコメントはせずに締めくくりをし直したいと思います。
2018.03.23
いわゆる「大崎事件」の再審開始決定を維持し、検察官による即時抗告を棄却した福岡高等裁判所宮崎支部の決定に対して、本年3月19日、検察官が特別抗告の申立てをしたことは、極めて遺憾である。
第三次再審請求即時抗告審の福岡高等裁判所宮崎支部は、今回の再審請求審において提出された法医学鑑定について、十分な信用性を有するものと評価した。
そして、同鑑定が確定審において提出されていたとすれば、確定判決における事実認定は維持し得なくなるとして、「無罪を言い渡すべきことが明らかな証拠」(刑事訴訟法435条6号)に該当する旨判断し、検察官の即時抗告を棄却して三度目の再審開始を認めた。
この決定につき、当会は、去る3月12日、検察官に対し、三度にわたる再審開始決定の重みを理解し、特別抗告をすることなく速やかに再審公判に移行させるよう求めていたところである。
そもそも、再審開始決定に対する検察官の不服申立ては、無辜の迅速な救済という再審制度の理念に反しており、禁止されるべきである。
検察官に望まれるのは、公益の代表者として、裁判所による三回目の確定判決への合理的疑いを指摘することとなる今回の決定を謙虚に受け止め、再審開始後の審理において公正な裁判を実現することである。
原口アヤ子氏は、現在90歳の高齢となっており、再審無罪判決による権利救済には、もはや一刻の猶予もなく、審理の開始自体に異を唱える特別抗告は、いたずらに審理を長引かせるだけであって到底許されない。
従って、当会は検察官による特別抗告に強く抗議する。
また、当会は、最高裁判所に対して、一日も早く再審開始決定を確定させ、再審公判において迅速に審理の上、無罪判決が言い渡されるよう求める。
2018年(平成30年)3月23日
鹿児島県弁護士会
会 長 馬 場 竹 彦
[source:] /引用元:/ 大崎事件の検察官特別抗告に対する会長声明 | 鹿児島県弁護士会 <https://www.kben.jp/2414/>
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