(ウ). 平成4年1月22日,手に大きなハサミを持つ私に,二階の窓からにらみつけ,呼んだらすぐに降りてくる勢いをみせた被害者安藤文さん
このハサミのことで思い出したのですが,東京の池袋の三越デパートで,大型ウィング車の最後尾上部のシートを少し破ったのは,1月13日月曜日になるようです。夜に引っ掛けたという記憶だったので,1月終わり頃の展示会の引き上げの時と思っていました。
しかし,前から思っていたのですが,1月13日から1月29日辺りまでの物産展の展示会というのは期間が長すぎるように思えてなりません。持って行くのと引き上げるのが一緒になった展示会は,他にも少しありましたが,長くて一週間か10日ぐらいだったと思います。
この池袋の三越デパートの運行は,どちらもとても印象に残る運行で,憶えていることが多いです。1月13日の方が日付ははっきりしていて,1月12日土曜日,片山津温泉のせきや,での一泊の新年会の翌日でした。
池袋の三越デパートで1月13日に荷下ろしをした状況は記憶にないのですが,広い道路をしばらく走り,見つけた公衆電話から会社に電話を掛けたことをよく憶えています。被害者安藤文さんが出て,安堵するような会話でした。朝でも早い時間だったと印象にあります。
夜中の比較的早い時間に池袋に着いた頃は,それまでトラックの中でTHE BLUE HEARTSの「心の救急車」という曲をそのときの気分で繰り返し聴いていました。
やはり夜に,シートを引っ掛けたと記憶にあります。三越デパートの建物の横の駐車場のようなところで,料金所のゲートのようなものがあり,ギリギリ少し引っ掛けたような感じだったのです。少し嫌な気はしたのですが,確認することはなかったと思います。
そもそも大型ウィング車の屋根の上に,シートの部分があるとは知らなかったように思います。1,2日か2,3日して,少し雨漏りがしたことで,シートが少し破けていたことに気がついたのです。
なお,いつもくぐれている高さでも,荷物の重量が荷台の前の方に偏ると,後ろが跳ね上がるかたちで高くなってしまいます。前の方は,余裕をもってくぐれても,後ろが危ないことになります。
トラックの高さは車検で3.8メートルが上限です。市場急配センターもウィング車も上限の3.8メートルではなかったと思いますが,3.7ぐらいはあったと思います。
破れを発見した当日ではなかったと思いますが,次の運行から戻った辺りで,当時は河北郡津幡町と金沢市森本の境辺り,国道157号線沿いにあった日野自動車にトラックを持って行き,修理を頼んだと記憶にあります。
そのときかどうかはっきりしませんが,その頃,日野自動車の前の公衆電話から会社に電話を掛け,被害者安藤文さんを食事に誘ったことがありました。あえてラーメンと言ったのですが,彼女は,「いける,いけるけど,今日はいけん」と答えていました。
金沢弁になると思いますが,「行ってもいいけど,今日はいけない」という意味になります。ちなみに,能登でも宇出津の辺りだと,「行かれるけど,今日は行かれん」になるかと思います。
1月21日も22日も雨や雪は降っていなかったと思います。あるいはウィング車の荷台の中から小さな穴で外が見えたことで,シートに破れに気がついたのかもしれません。荷物が濡れたという記憶はなく,その可能性が高そうに思います。
私は,市場急配センターの事務所の二階の窓に,トラックの後ろをギリギリにつけ,二階の窓からウィング車の箱の上に降りて作業をしたような憶えがあり,それだと事務所前になります。
私の記憶にある場面は,事務所の後ろ側です。被害者安藤文さんも事務所の後ろ側の窓から顔を見せていました。私はその下にいて,手に大きなハサミを持っていました。応急処置で,ハサミで切った何かを,破れたシートに貼り付けようとしていたのです。これはトラックの上の高い位置ではありません。
そういえば,思い出したのですが,その直前に,二階事務所を出るとき,ドアを軽く蹴ったつもりが,つま先が鉄板の安全靴だったため,軽くへこむか穴が開くことがあったのです。そのまま下に降りて,事務所の裏側に行ったところ,被害者安藤文さんが窓から顔を出していたのです。
裏駐車場に駐車したトラックの中にハサミで切って使う材料があって,二階事務所で大きなハサミを借りて,トラックに戻るタイミングだったのだと思います。
なお,安全靴は,12月の10日頃,羽咋市の平鍛造に山形県天童市ではなかったかと思いますが,その山形行きの荷物を積みに行くときに,安全靴が必須ということで,津幡町辺りの城西運輸の事務所に立ち寄って借りたものでした。
被告発人松平日出男が返さなくていい,と行ったのでそのまま履いていたのですが,その城西運輸のたぶん配車係とはずいぶん親しそうな関係でした。建築現場でのクレーン車も多い城西運輸ですが,建設関係の運送業では,金沢では独占状態にも思えるような大きな会社でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿